みなさんは『デッドニング』という言葉を聞いたことがありますか?
車に詳しい方や車関係の職業の方は聞いたことがあるでしょう。
しかし、ほとんどの人がデッドニングという言葉を知りません。
- デッドニングってなに?
- 車中泊仕様にDIYするなら、デッドニングした方がいいの?
- デッドニングしたいけどやり方がわからない…
デッドニングってなに?
聞いたことない!
私たちも車中泊DIYをするまで『デッドニング』という言葉を知らず…。
DIYで取り入れたほうがいい処置なのかどうかも知りませんでした。
デッドニングや断熱をしないと、車内の環境は最悪だよ!
夏は暑いし、冬は寒い…
走行音やビビり音もすごくて、処置せず後悔する人も…!
『デッドニング』とは簡単にいうと、内装を剥がして専用のシートを貼ることでいろんな効果を得ることができることを言います。
今回は、車中泊仕様にDIYする際に必要不可欠なデッドニングの方法を紹介します。
記事の内容
- デッドニングとは
- デッドニングの方法
- 処置をするのに必要な道具の紹介
本格的なデッドニングは、手間や時間もかかるので、今回はDIY初心者でも簡単にできる方法を紹介していきます。
初心者でも車中泊仕様にDIYすることが可能なので、ぜひ参考にしてください。
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【自作キャンピングカー】車中泊仕様にDIY!デッドニングってなに?
デッドニングとは、専用のシートを車本体に貼ることで、防音や制振、断熱などを図ることを言います。
デッドニングとは
デッドニングとは元々、制振シートを貼ることで防音・吸音をし、スピーカーなどの音響効果を良くするために行われていた処置
それが今日では、専用シートによりさまざまな効果が得られるようになりました。
デッドニングで得られる効果
- 防音/吸音効果
- 防振/制振効果
- 断熱/遮熱効果
防音・吸音効果により、雨の音やエンジンルームからの音を遮ることができます。
車の静穏化により、車内で快適に過ごすことができるよ。
防振・制振効果により、走行中の振動を抑えることができ、ビビり音を減少させることも可能です。
制振することで、吸音に繋がることもあるよ!
車中泊仕様じゃない車でも、制振だけしておくといいかも!
断熱・遮熱効果により、夏場の車内のムワッと感が和らぎます。
冬の寒さに対応できる断熱材もあります。
ポイント
車中泊仕様に車をDIYするのであれば、デッドニングは必須です。
自家用車でもデッドニングをしたほうが、車内で快適な時間を過ごすことができます。
【自作キャンピングカー】車中泊DIY第一歩!天井のデッドニング&断熱処理!
上記の写真が、天井のデッドニングと断熱が終わった状態になります。
工程を簡単に説明すると、車のボディに直接制振材を貼り、その上から断熱材を貼りました。
作業時間は、
3時間程度
です。
天井の梁を外すのに時間がかかったね。
梁を外す時間を入れなければ、1時間くらいで作業は終わったよ!
早速、天井のデッドニングと断熱処理方法を紹介していきます。
【自作キャンピングカー】デッドニング&断熱処理するためのアイテム!【車中泊DIY】
デッドニングと断熱処理に使用したアイテムはこちら▽
使用したアイテム
- 制振材:レジェトレックス制振シート
- 断熱材:東レペフのトーレペフシート
- パーツクリーナー
- 工具:ラチェット
- ローラー:掃除用のコロコロで代用
- ネジザウルス:梁を外すときに使用
制振材はレジェトレックスシートを選びました。
カットするのが手間という人向けに、カットされている制振シートも販売されています。
制振材は、車に伝わる振動を制限、防いでくれるもので防音とは異なります。
走行中の振動や雨が降って伝わる振動を制限してくれます。
ポイント
大判サイズの制振シートを購入すれば、好きなサイズにカットして利用できます。
制振シートで手を切りやすいので、軍手をはめて作業することをおすすめします。
断熱材は東レペフのトーレペフシートを使用しました。
(下記アイテムは、私たちが使用したものの類似品です。参考までに。)
再度天井の梁を直すことを考え、5mm厚のものを選びました。
厚さが色々あるから、自分の車にあったものを選ぼう!
いすゞのCOMOの天井だったら、1m×2mを2セットで足りたよ。
私たちが使用した断熱材は、クッション素材のシートです。裏側は粘着テープになっており、接着剤は必要ありませんでした。
制振材や断熱材を貼る前に、天井をパーツクリーナーで掃除しておきましょう。
次は手順について紹介します。
【自作キャンピングカー】天井のデッドニング&断熱処理の手順を紹介!【車中泊DIY】
デッドニングと断熱の仕方について詳しく紹介します。
僕たちの方法は、初心者でもできる簡単な方法です。
自分たちで調べてやった方法なので、真似する場合は自己責任でお願いします。
デッドニング&断熱処理の手順
- 天井の梁とパネルを外す
- 天井のボディ部分を脱脂する
- 制振シートを貼る
- 断熱材を貼る
- 天井の梁とパネルを元に戻す
以上の工程になります。
手順を詳しく紹介していきます。
【デッドニング&断熱】手順①天井の梁とパネルを外す
まずはボディが見えるように天井の梁やパネルを剥がします。
制振材は、ボディに直接はらないと効果を得ることができません。
車種によっては、梁を外さなくても済む場合があります
私たちの車のいすゞのCOMO(日産キャラバンのOEM車両)は、梁を外さなければボディが見えませんでした。
梁とパネルを外した様子が下記の写真です▽
梁を外すときにはラチェットがおすすめ!
ポイント
梁のネジは堅く締めてあるため、ネジのサイズに合うラチェットを使用しましょう。
私たちは、力尽くでやってしまい、ネジ穴を潰して(なめて)しまいました。
ネジ穴を潰してしまったときには『ネジザウルス』が便利です。
ネジザウルスを使用すれば、潰れてしまったネジを外すことができます。
ネジ穴を潰してしまう場合もあるので、ネジザウルスを持っていて損はありません。
ネジ穴を潰さないようにするのが1番だけどね…
【デッドニング&断熱】手順②天井ボディを脱脂する
デッドニングの効果を得るためには、車のボディにしっかりシートを貼らなければいけません。
しっかり密着させて貼るためには、ほこりや油汚れを落とす必要があります。
注意点
脱脂する作業をサボってしまうと、後から剥がれてきてしまいます。
しっかり脱脂するようにしましょう。
脱脂にはパーツクリーナーがオススメです。
天井をパーツクリーナーで徹底的にきれいにしていきます。
【デッドニング&断熱】手順③制振材を貼る
脱脂した天井に制振シート:レジェトレックスシートを貼っていきます。
全体に貼ってもいいのですが、制振したい部分の面積の30〜40%貼れば、効果を得られます。
全面に貼ってしまうと、天井が重くなってしまうというデメリットもあるので、考えて貼るようにするといいですよ。
貼りすぎ注意!
制振材は、貼りやすい大きさにカットしていきます。
天井を叩きながら、音を確認してシートを貼っていきましょう!
ポイント
制振材を貼っていないところは、軽い音。
シートを貼った部分は重い音に変化します。
音で制振されているかどうか確認することができます。
シートは、しっかり圧着させたほうが効果を得ることができます。
ヘラやローラーを使って圧着させましょう。
私たちは、道具がなかったので、掃除用のコロコロローラーで代用!
制振材を貼ることで、防音できるというわけではありません。
制振シート≠防音
車に伝わる振動を制限することで、音が響きにくくなるというだけです。
制振材に防音効果があるわけではありません。
言葉が違うだけで得たい効果は一緒かもしれませんが…。
【デッドニング&断熱】手順④断熱材を貼る
制振材が貼れたら、断熱材:東レペフのトーレペフシートを貼っていきます。
断熱材の東レぺフのトーレペフシートは素材が軽いので、天井に満遍なく貼りました。
5mm厚を選んだため、端の方まで貼っても問題ありませんでした。
断熱材が厚すぎると、梁が取り付けられなくなってしまうため注意が必要です。
天井全体に、東レぺフシートが貼れたらOKです。
トーレペフについて
トーレペフはクッション性、緩衝性、断熱性、耐水性に優れています。
化学物質にも優れています。
熱伝導率・吸水率・透湿率が極めて小さいので建築用断熱材、各種保温・保冷剤に優れています。
参考・引用したサイト:https://up-home.info/products/list.php?category_id=123
【自作キャンピングカー】車中泊仕様にDIYするにはデッドニング&断熱が大切!
DIY初心者でも天井のデッドニング は比較的簡単に行えます。
車中泊・バンライフをするとなると、車内の環境が重要になってきます。
制振しないと、雨の日は特に車内がうるさくなるよ…
断熱しないと、夏は暑くて大変!
デッドニングと断熱処理は、自作キャンピングカーをDIYするにあたり、必要不可欠な作業です。
デッドニングと断熱で、快適な車中泊・バンライフを目指しましょう!